生理前と期間中の症状

生理前と生理期間中にはどんな症状があるのでしょうか?

●月経前症候群

身体的・精神的に不快な生理痛の症状が、生理が始まる2週間前や1週間前から始まって、生理が始まるのと同時にぴたっと治まる「月経前症候群」。いやですね~年がら年中、悩まされているみたいで・・・でも生理痛に悩む人の多くが、この月経前症候群にも悩まされているみたいです。

月経前症候群の身体的な症状としては;
・下腹部の痛みや膨満感
・頭痛
・腰痛
・乳房の張りや痛み
・めまいや動悸
・体重の増加

などが挙げられます。
精神的な面での症状としては;
・疲労感、集中力低下、不眠、憂鬱感、イライラ感、孤独感など。。。

これらが月経前症候群の症状ですが、精神的な症状は、周囲の人にも影響を与えてしまう場合があるので、どうにか改善させたいと悩む人も多いと思います。
またこれらの症状は、どれかひとつではなくまとめていくつか起こるのが特徴です。

月経前症候群の原因は、まだはっきりとわかっていませんが、考えられる説はいくつかあります。卵巣から分泌される黄体ホルモンによって、水分が体に溜まりやすくなるという説、生理前には「βエンドルフィン」という物質が急激に減少するので、うつ状態になりやすくなるという説、生理前には「セロトニン」が低下するため、精神状態がマイナス思考になるという説があります。

月経前症候群の治療には、薬物療法と薬物を用いない方法があります。薬物を用いないとしては、食生活を見直したり、適度な運動をしたりします。カフェィンが含まれるものは、症状を悪化させると考えられているので控えましょう。気持ちをリラックスさせるために、ハーブティーやサプリメントもおすすめです。薬物療法では、精神安定剤や抗うつ剤、ビタミン・ミネラル剤などが用いられ、ピルも場合によっては使用されます。

●生理期間中の症状
生理痛は、人によってさまざまな症状が起こります。一般的には、下腹部に鈍い痛みを感じたり、頭痛がしたり、下痢を引き起こしたりすることが多いようです。これらの症状は、生理が始まる直前から生理2~3日目くらいまでがピークになることが多いようです。
生理痛の症状として、生理前から数日間、頭痛を起こす人はとても多いです。
そもそも頭痛を日ごろから訴えるのは、圧倒的に女性の方が多い。。。なぜでしょうか?
この理由は、女性の筋肉は、男性と比べると細く繊細にできており、疲れを感じやすいせいです。また、女性が訴える頭痛の多くは、生理が元になっていると言われています。生理痛の頭痛は、女性ホルモンの一種「エストロゲン」が、急に減少するためだと考えられています。そのため、生理のときに起こる頭痛を緩和させるには、エストロゲン製剤の服用が効果的です。
生理の時に腰痛が起こる人も多いです。生理のときに起こる腰痛の原因は、「プロスタグランジン」というホルモンが関係しています。このホルモンが過剰に分泌することで、生理痛がひどくなるようです。生理や出産の際に起こる腰痛は、女性ならではのものです。生理痛の腰痛は病気ではありませんが、症状があまりにもひどくて、日常生活に影響するような場合は、医師に相談した方が良いでしょう。
生理の時は、便が柔らかくなると感じる人もいます。また生理期間中は、子宮の収縮を促すプロスタグランジンが大量に分泌されるので、陣痛の痛さに似た腹痛を訴える人もいます。”刺し込み”と呼ぶ人もいます。さらにこのホルモンの特徴として、他の臓器や血管を収縮させる作用もあるので、腸にも影響を与え下痢を引き起こす原因となるのです。

0 件のコメント:

コメントを投稿