妊娠中の女性には便秘が多い

妊娠中の女性は、便秘になりやすいといわれています。

妊娠中の女性の体は、うまいことできていて、流産の防止策が人体に備わっているので本能的に肛門付近にある筋肉の括約筋を収縮させるようになっています。

まっ、当然ですね、この天から与えられた仕組み(^^)

しかし、このために余計に便が排泄しにくくなり便秘になるというわけです。

そもそも女性は妊娠中に子宮の中で胎児を育てるので、男性に比べ骨盤が広くできています。
男性と比べると、広くなった骨盤に腸が下がりやすく不安定な状態になっているのです。

骨盤が広いこともあって、女性の体は構造的に下半身に脂肪がたまりやすいように作られています。
その分、骨盤付近に血液もたまりやすくなってしまいます。

このことがちょっと女性にとって不利なことにもなっています。
脂肪、血液がたまりやすい状態では、腸の働きが悪くなり、その結果腸管の形が変形してしまい便秘になってしまうからです。

他にも精神的なストレスなんかも当然ながら便秘には大きく関係しています。
これは女性も男性も同じことかもしれません。

ストレスを抱えたまま解消されない場合には、腸の運動機能がいっそう低下し、分泌機能も異常をきたして「過敏性腸症候群」という病気になることがあります。

この典型的症状では、下腹部に張りを感じ、便秘や下痢などを起こします。

便秘薬は薬局で市販されていて簡単に服用することができますが・・・気をつけないとならないのは便秘薬を濫用しすぎると体が慣れてしまい、だんだんと薬への反応が鈍くなることです。

腸にはもともと無意識に機能している蠕動運動(ぜんどうんどう)があるのですが、これが阻害されてしまう恐れがあります。
従って、薬に頼り過ぎないような生活習慣を作ることのほうがよっぽど重要。

以上のような、そんなこんなもろもろの理由から男性よりも女性の方が圧倒的に便秘に悩まされていると言えます。

ただ男性でも高齢者になると便秘になる人がいますが、一般的に男性はどちらかというと下痢に悩まされる人が多いようです。

ちなみに、過敏性腸症候群に男性がなった場合は、症状として下痢になることが多いそうです。
この違いはやはり体の構造によるもので男性の方がどちらかというと腸管は太いせいか、便を排泄しやすようですね。

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